木曜日, 11月 04, 2010

アメリカ中間選挙、FOMCが終わりました

 アメリカ中間選挙が、下院で共和党が過半数を大きく上回って終わりました。クリントン政権下での大敗よりも負けが厳しかったようです。
 また、連邦公開市場委員会(FOMC)も終了しました。「QE2(Quantitative Easing)」量的緩和という意味で、市場に資金を供給する政策です。今回は2回目となりますが、その規模が、6000億ドルの国債を来年6月にかけて追加購入する方針を示しました。さらに、雇用環境が改善されない場合は追加の措置を講じるかもしれないとの、「QE3」をにおわせる感じでした。
 これを受けて、ニューヨークダウは上昇、事実上のゼロ金利政策と1兆7000億ドルの資産購入の支援もあって米経済はリセッション(景気後退)から脱したとみられています。
 円高に拍車がかかるのかと思いきや、為替は1ドル=81円台で推移しています。日経平均株価株価も三桁の伸びとなりました。
 
 これを受けて、日銀政策決定会合が実施されます。日本の量的緩和がどうなるのか。注目です。

 あとは12日のG20です。これで、当面のビッグイベントは終了します。マーケットは大きく上昇するのか?

月曜日, 11月 01, 2010

ビッグイベント後が大事

 今週から来週にかけて、いよいよビッグイベントのクライマックスです。11月2日アメリカ中間選挙です。事前予想では、与党民主党不利と報じられています。
 中間選挙は、下院全員の総入れ替え、下院は日本では衆議院ですかね。上院は1/3の入れ替えです。下院での与党民主党過半数割れは避けられないとの予想です。上院では、現在民主党が過半数を取っていますが、今回の改選でも過半数割れはないとの見方です。
 オバマ大統領は、中間選挙の負けは容認して、一気に2年後の大統領選挙に照準を合わせているのではといわれています。前大統領のブッシュ、その前のクリントンの時も、中間選挙では与党が負けています。
 アノマリーで、中間選挙の年から本選挙までは株価は上昇するというのがあります。それも50%以上も上がっています。

 11月2~3日にアメリカFOMCが待っています。大型の金融緩和政策が発表されるのではとの観測です。ゴールドマンサックスは、2兆ドル規模になるのではと報じています。これにより、ドル安は一層進むとみられています。ということは円高です。これで、最高値を更新して1ドル=70円台で推移するとの予想だたてられています。

 来週のG20、ここではアメリカガイトナー財務長官の「経常収支4%以内」という数値目標を定めたルールがどうなるかです。アメリカは、為替戦争を対中国、対新興国に激しく仕掛けてくるでしょう。実際の戦争ではなく、為替戦争でアメリカ国民の支持を得て、大統領選挙へとのオバマ大統領の思惑なのでしょうか。

 このビッグイベント後に、マーケットはどう動くか、大注目です。