大卒の就職難は今に始まったわけではありませんが、就職ができないので大学院に上がるという現象が続いているようです。学問を究めたいから、もう少し研究するために院に行くというのではないようです。大学院の価値はどうなるのでしょうか。
TPP参加が本格的になると、労働のグローバル化が進みます。誰でもできる単純労働は、賃金の低い国の労働力に頼るようになるでしょう。日本における労働環境は大きく変わります。私たちの意識も変えていかなければなりません。自分は何ができるのか、会社に、世の中にどのような影響力をもたらしているのか、その答えを知ることが重要です。
そんなのわからないと投げ捨てるのは自由です。しかし、時代の流れは待ったなしです。今までのリストラはほんの序の口で、本格的なリストラは、アジア地域を巻き込んでの大がかりなものにまります。日本の単純労働者は、それこそアジア各国へと派遣さるでしょうし、優秀な技術者は日本やアメリカにどんどん流れていくでしょう。私たちが選ばれる側になってしまうのです。
ロボットの開発とIT技術の目覚ましい発展は、人間の労働機会を奪うものでもあります。そこには、単純労働ではなく、ロボットやIT技術を管理する人が必要になってきます。しかし、職人は必要です。人間的価値は、ロボットではできない、それは繊細さではなく、プログラミングできない長年の勘が生み出すものなのでしょう。また、人間が生み出す芸術性もしかりです。
ここで、私たちは意識を変えなければなりません。雇われているという概念です。雇われることを望むなら、当然、誰かの下につくことですから、依存という体質からは抜け出せません。自分が会社を動かしているという意識が必要ですね。ちょっと難しいですかね。その具体的なものは何か、それは探さなければなりませんね。
当然日本は、労働基準法で守られていますが、TPP参加は、ここにメスを入れることです。日本の労働環境を守る法令は無意味となっていくのでしょう。そこで残る人材とは何か。個性の重要性。ではその個性とは...いやはや、これからは、新卒者だけでなく、今努めている人にも厳しい風が吹こうとしています。
収入源の確保、これは真剣に考えなければならないことです。