水曜日, 2月 22, 2012

日本危機になるとどうなるのか

日本危機と言われます。デフォルト(破綻)という言葉もよく見かけられます。日本自体がなくなるということは考えづらいですが、危機に似た現象は起きると思います。それは日本債券の暴落です。

 日本国債はほとんどが日本国内で消化されているので問題ないという意見もありますが、外国人比率も上がってきているのと、何より先物市場で売られると、どうしようもありません。CDSという、債券がデフォルトした時の倒産保険のようなものですがありますが、こちらの市場でのヘッジファンドの仕掛けがあれば、日本債券市場は、外国人投資家のもとにさらされることになります。

 債券暴落となると、金利が大きく上昇します。金利上昇によって困るのが住宅ローンです。企業の借り入れも同様です。少しでも金利の低い商品に借り換えるなど、今から対策が必要です。逆に、金利が上がるということは預金にとっては少しはいいのかもしれません。

 為替は大きく円安になります。株価にとってはよいのかもしれませんが、日本売りとなると、株価もそのまま好調というわけにはいきません。一時の上昇、その後の暴落という感じでしょうか。デフォルトの直前は、大幅円高になりますので、注意が必要です。

 投資の感覚では、日本株と為替で稼いで外国口座に逃げるという、日本人としてはよくない考えなのかもしれませんが、資産保全の考えではそうなるのかもしれません。

 老後を考えると、今のギリシャ同様、財政再建が迫られますから、公務員数削減、社会保障の縮小、消費税率引上げなどは覚悟が必要です。
 社会保障面では、年金支給年齢の引上げ(現在65歳)、医療制度の根本見直しが急務です。薬剤費用を保険適用外にしようという話も聞いています。老後生活に大きな影響があります。
 企業としても、ほとんどの企業が確定拠出年金制度(日本版401k)が導入され、それと引き換えに退職金制度は見直される可能性があります。
 
 とにかく今から貯蓄をしておくことが必要です。少しでも換金性のいい方法で貯蓄しておくことです。「換金性の良い」というところがポイントです。長期定期預金や保険は、なるべく避けたいです。できれば運用手法を身に着けることをお勧めいたします。

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