月曜日, 7月 16, 2012

消費税率引上げ前の駆け込みには気を付けよう


 消費税率引き上げで、今、不動産銘柄が急騰しています。いわゆる、駆込需要期待ですね。物を買って、1.05をかけるのと、1.1をかけるのでは、全然、物件価格が異なってきます。大きな買い物をするときほど、この消費税は、負担感を増します。5%でも大きいのに、8%、10%ともなると、やはり、物件価格にもろに跳ね返ってくるので、物が高くなったイメージです。

 かといって、消費税が上がる前に買った方がいいかと言われると疑問です。絶対に必要であるならまだしも、消費税の引き上げが理由であるなら、それを購入する理由にはなりませんね。

 家を購入するということは、それだけ大きな借金を背負うことになります。それを返していけるのかどうか、十分に考慮する必要があります。販売者側は、売れればいいのです。そのあとは知ったこっちゃありません。消費税率引き上げは、彼らにとって、絶好の販売チャンスでもあります。購買意欲を駆り立てるには、格好の材料です。

 家だけではありません。車もそうです。家電製品もそうですね。値が張るものは、とにかく消費税率引き上げ前に、何とか買おうという、まさに駆け込み状態です。

 もっとも、家や車が売れなくれば、経済は循環せず、景気は良くはなりませんが、駆け込み需要は一過性のもので、足腰の強い景気回復とは言えませんね。

 とにかく、消費税率引き上げが購入のきっかけなら、ちょっと待ったと、立ち止まるべきですね。本当に必要かどうか、買った後は大丈夫かを、しっかりと考えましょう。