日本はずっとデフレであると言われてきています。デフレかどうかは議論の余地はありそうですが、モノの値段が下がっていることは間違いありません。それが経済を疲弊していることも事実ですが、安く物が手に入るということは、庶民にとってはうれしいことです。
100円ショップがあっちこっちにできています。こんなものが100円で買えるのかと思うようなものも売っています。ある程度の給料であれば、100円ショップがあれば、なんとか生活はやっていけそうな気がします。
100円マックというメニューがあり、マクドナルドでも、十分に食べることができます。インターネット環境も整っていて、100円でずいぶん長くいることが出います。マクドナルドをオフィス代わりにしている「ノマドワーキング」という働き方があるそうですよ。
ブックオフでは、本が100円で売っています。レンタルビデオのツタヤでも、100円で一週間借りることができます。
ちょっと前ではとても考えれられないくらい、低価格でものが買えたりサービスを受けられたりすることができます。つまり、給料が下がっても、一人暮らし
であれば、何とかやっていけるようなのです。これが、家庭を持つとそうはいきません。若者の結婚離れは、こういうところからも来ているのでしょうか。
バイトだけでも何とか生活はやっていけます。これがおそろしいですね。何とかやっていけることが恐ろしいのです。つまり、無理をしなくてもいいという発
想になり、夢を持たなくなってきています。もっとも、未来が見えないという、あきらめもあるのでしょうが、ハングリー精神は確実に消えてきています。
家計が大変な時の、モノの値段が下がることは歓迎したいですが、それが当たり前になってきて、慢性化してくると、夢そのものもダウンサイジングしてくるのですね。当然、無理をしませんから、現状維持を考え、ライフプランなんて考える必要はなくなってきます。
未来はこうありたいという願いがライフプランのもとになり、その実現の大きな原動力となります。今の若い世代の方、100円ショップで何とかなっている考えでは、とても未来を夢見ようという思いは出てきません。
風水で、財布だけは高級なものを買いなさいと言われるそうです。それはなんとなくわかるような気がします。お金はさみしがり屋で、多く集まっているところに集まりたがるなんて言いますね。
生活は100円ショップ中心でも構いませんから、せめて夢だけは、未来ビジョンだけは大きく持とうではないですか。それが、未来を変える原動力となるのですから。原動力もエコサイズでは困りますからね...