アメリカの雇用統計は微妙な結果でした。失業率は下がりましたが、非農業従事者での雇用数は増えています。FX投資を行っている人にはわかりますが、先週金曜日の日本時間21:30は、ドル円で、円高に振れるかと思えば円安に動くという、方向感が定まらない動きでした。
ビンラディン殺害から、原油価格が下落しましたが、商品市場では銀が急落。取引規制もあった、大きく値を下げました。つられて株価も下落しました。調整と言えばそうなのでしょうが、量的緩和QE2による大量のドルが商品市場に流れていた動きが逆流した感じです。6月のQE2終了を受けての動きなのでしょうか。
今まで強かったユーロが、今度は一点、一番弱い通貨となり、ユーロ/円でも115円台、ユーロ/ドルではドル高と、今までの子方向とは逆の展開となりました。ギリシャのユーロ圏離脱の懸念など、国の財政問題はまだまだくすぶっているようです。
商品市場が、このまま軟調になっていくとは思えませんね。原油の需要は、まだまだ伸びていくと思われます。日本での火力発電の復活だけでも大きな材料です。「弱いドルに強い金」という方程式もありますが、通貨としての金の推移を考えると、金価格の下落も考えづらい状況です。
とにかく節目の6月が大注目です。一気に円安の動くのか、はたまたなにかの動きがあるのか。魔のゴールデンウィークが明けた今週がどうなるかですね。