木曜日, 5月 12, 2011

米国債入札が順調だったそうですよ

 ウォールストリートジャーナル電子版の記事を読んでいると、10年米国債の入札が好調という記事を見つけました。商品市場の大幅下落から、リスク回避の動きで債券市場が人気になったという内容です。
 銀の先物取引に関する証拠金引き上げに続き、原油取引での証拠金引き上げやら、米国内の石油在庫が増加したとか、燃料需要の減少という理由で、原油価格が100ドルを切ったと報道されています。中国の利上げ懸念からの商品市場や株式市場の下落との報道があります。

 少し前に米中の首脳、トップが会合を持っていました。そこで、おそらく中国に米国債費引き受けを打診していたのではないでしょうか。債券発行は、つまりは資金調達です。6月にQE2終了の予定を前に、資金調達に入ったのではと思われます。中国に国債を引き受けてもらうには、債券価格が上昇しないと困ります。いつもの手で、商品市場に規制をかけて下落を誘導し、株式市場を一時的にさめさせて、その間に国債入札を行うという手はずになっているのではないでしょうか。株価が下がれば債券価格は上昇します。中国に利上げ観測もそこからの情報発信のような気がします。

 いずれにしても、入札が終われば、元に戻る、つまりは株式相場は回復となるのでしょうか、商品市場の再度上昇もあります。ここ数日でその答えが出るのでしょうが、投資家の心は全く関係ないですね。