厚生労働大臣が、「ミスター年金」で国民の評判が寄っかった長妻昭氏から、副大臣の細川律夫氏にバトンタッチされました。長妻氏就任のときの厚生労働省では、拍手一つなかったのが、細川氏のときは拍手喝さいです。官僚とはどういう人種なのでしょうか。
長妻さんは、「ミスター年金」と呼ばれるぐらし、年金に関しては、彼自身ライフワークとしているのではと思うくらい、詳しく調べ、野党時代からも官僚を厳しく追及していいました。ただ、厚生労働省は、ただでさえ守備範囲が広く、年金だけを処理していればいという部署ではありません。その前の桝添元大臣も言っていましたが、一人の大臣の所管では到底たりません。そもそも火だるまになった橋本行革で、厚生省と労働省をくっつけたのがそもそもの間違いのような気がします。
考えれば、会社でいえば、福利厚生の部分をいてに担うのが厚生労働省です。そこに医療、介護の問題も加わり、保育の問題も加味され、そりゃもう大変な部署ですな。
厚生労働省をめちゃくちゃ非難していた長妻さんですから、役所で煙たがられるのは当然ですが、そもそも官僚に気に入られることが重要というのも、いかがなものかと思います。
官僚をうまく使うのがよいという政治家もいますが、そもそも、嫌いな上司の下では仕事をしないということが、平気でまかり通るのが官僚なのでしょうか。田中真紀子外務大臣の涙を思い出しますね。
今回の交代劇には、仙谷官房長官と長妻さんが衝突したからとも報じられています。大臣は、国民のために仕事をし、官僚は、国民のために仕事をするのです。なんか、小学生の席が絵に似たような感じがします。
そもそも、日本の大臣はころころ変わりすぎです。当選何回で大臣待ち組などという、わけのわからない言葉があること自体、日本の大臣は誰でもいいというものになってしまいます。
一内閣一閣僚は当たり前です。自民党でも、それを公言して守らな方人もいますが、大臣がころころ変わるから、官僚がしっかりとしなければいけないということにもなり、官僚たちもかわいそうです。国民の人気取り、支持率アップのために、内閣を改造すること自体、おかしいです。改造とは、普通はバージョンアップするために行う作業で、あるいは、めちゃくちゃ個性を出すために行う車のチューンナップも改造でしょうが、論功行賞や引退間近の人を優遇するためにとか、派閥の力学なんて関係ないのですがね。
長妻さんは、首相補佐官になるようですが、年金だけを担当するスペシャリストとして活躍してほしいです。むしろ、そのほうが、年金問題に集中できるのではないでしょうか。
それにしても年金の一元化や、保健制度から税制度に変える話や、いったいどうなっているのですかね。一番大事な年金の話は...?