昨日の東京電力の株主総会は、6時間にも及ぶ長時間で、休憩なしの異常な雰囲気だったようです。原子力発電事業の継続が議決され、株価は上昇に転じました。今日は関西電力や東北電力の株主総会で、ここでもやはり、原発事業反対が叫ばれましたが、電力会社としては原発事業継続で動くようです。そして株価は上昇しました。
マーケットをやっていると人間が悪くなると、よくマーケットの先輩から聞いていましたが、世論と企業とは非常にかけ離れているものです。ましてや永田町は遠い存在ですね。
震災が起きたり、戦争が起きたら、関連銘柄に飛びつく投資家たちの動向は異常なものです。悲惨な映像の傍らで株価上昇に沸くというシーンは、もはや、感情では理解できない状況です。
マーケットを見るには、冷静な目が必要です。お金の世界とスピリチュアルな世界は真逆のようですが、根っこは同じなのだと、今精神お世界を習っている先生はおっしゃっていました。どちらも大事と言えば大事ですがね。
リストラが進むと、マーケットは好感し、その銘柄は上昇します。投資家はもうかりますが、首を切られた家族は悲惨です。世の中、そのようにして回っているとするならばと考えると複雑です。
東京電力はその社債発行数や、引き受け手が金融機関であるために、そう簡単にはつぶせません。これも仕方がないことなのでしょうか。税金を投じて東京電力を救うのです。同じ税金を使って救うのであれば被災地の方だといっても、理屈はともかく、そうではないのですからね。
B型肝炎の方々への救済のために、国民皆さんで負担して下さいという厚生労働大臣な発言も、どのように考えればいいのでしょうか。そもそもそういうことを起こさないようにしなければならない、製薬会社の責任は、それを監督した監督庁の問題はどうなのでしょうか。
何はともあれ、原発事業継続で株主総会を乗り切ったので電力株は値上がりしました。