電通によれば、2009年の国内広告費が前年比11.5%減の5兆9222億円になり、減少率が2ケタ台になるのは1955年の調査開始以来初となるそうです。2年連続のマイナスとなります。調査開始以来初めてインターネット広告(1996年分から集計開始)が新聞広告を上回りました。新聞、雑誌、テレビ、ラジオの「マスコミ4媒体」は軒並み減り、全体では5年連続で前年実績を下回りました。インターネット広告はプラスとなったものの、伸び率は大幅に縮小したそうです。
マスコミ4媒体の全体は14.3%減の2兆8282億円。広告費全体に占める割合も47.8%と1.5ポイント縮小しました。個別に見ると新聞は18.6%減の6739億円、雑誌は25.6%減の3034億円。テレビは10.2%減の1兆7139億円、ラジオは11.6%減の1370億円でした。新聞と雑誌のマイナス幅は2008年に続き過去最大を更新したことになります。
インターネット広告は7069億円で1.2%増えたものの、伸び率は2008年の16.3%から15.1ポイント縮小しましたが、広告費全体に占める割合は11.9%と1.5ポイント拡大しました。
不景気になると、真っ先に削られるのが広告宣伝費で、大きな費用がかかる新聞媒体やテレビ広告よりも低コストや成功報酬によるネット広告が増えるのは理解できます。