外国為替市場で、円が対ドル、為替介入後最高値の82円前半まで円高が進んだにもかかわらず、日経平均株価の下げは小幅で済んでいます。ドル以外の通貨では円安状態であることも要因ではあるのでしょうが、本当に、アノマリーでいう、秋の下落をクリアーすれば、その後、アメリカ中間選挙後は、大幅に上昇するのかもしれませんね。
為替の円の位置関係は、昨日のブログでも書きました。日本の輸出企業は、アメリカだけを相手にしているのではなく、ヨーロッパ向けの輸出も多いです。それよりもアジア向けのほうが増えてきているんでしょうね。したがって。アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪をひくという現象を、アジア中心に貿易を構築すれば、その影響は少なくなるということになりますね。
世界経済はアメリカが支配しているところがありますが、アメリカのご都合主義でドル安政策を続けても、内需がしっかりしていればその影響は抑えられます。
丹羽宇一朗現中国大使が、伊藤忠商事の会長のころ、「アジアを含めて内需と考えよう」と提唱していました。それだけ日本にとってアジアというマーケットは非常に重要だということになります(日本だけではないですが)。隣国を大事にしなくて、遠い国とばかり付き合っていたら村八分(古いですね)にされてしまいますね。世界各国がアジアマーケットを狙ています。日本が同じアジアの一員として、他の国よりもユリにアジア外交、アジア貿易を発展させないと、大変なことになるともいます。政府外交の中心はアジアではないでしょうか。
アメリカがアジア共同体を恐れているのもよくわかります。「アキュー」とう通貨構想もありました。ユーロの前身「エキュー」にならたものでしょうか。
鳩山さんが、このアジア共同体を切り出したときのアメリカの怒りはすごかったのでしょうか。菅制権ではあまり話題に上ってこないですね。いずれ、アジアを取るかアメリカを取るかの選択になるのでしょうか。
尖閣諸島の問題でに日中がこじれている場合ではありません。アメリカがこじらせているのですか?都市伝説ような話ですが、日本は、国内での内需はもちろん、アジアと協力する体制を築くことが重要なような気がします。今の、アメリカ寄りの菅政権で、はたしてそれが実現できるのでしょうか。
このまま、日経平均株価は高値で(これが高値かどうかわかりませんが)推移してくれることを期待します。今日の夜には、アメリカの雇用統計の発表です。