大震災後、一気に株価は下落しましたが、外国人投資家の買いもあって、意外と早く戻してきました。震災前の10000円を超えるまでにもう一息ということろで、止まっている状況です。為替も、一気に円高が加速しましたが、為替介入のおかげで、円高は止まり、逆に円安に動きました。こちらも、対ドル85円でとまり、84円台をずっと動いている状況です。ユーロに関しては、ECBの利上げもあり、こちらはユーロ高/円安が続いています。
原発の問題や停電の問題、余震が続く中での影響で、株価が上がらないようですが、余震以外は、必死で回復を模索しています。企業業績の今季低迷はすでに予想されています。これから問題になるのは、政府の対応が問題視されないかが不安です。政治が経済の足を引っ張るという現象が、ここでも起きるのではと心配です。
とにかく、外国人投資家が、日本市場に戻ってくれないとどうしようもありません。震災後の安値を拾う「バーゲンハンティング」は、一応に終わったようで、ここに来て、外国人投資家が売り越しているのが気になります。このあたりの水準が妥当と判断したのでしょうか。震災前少し下付近の、日経平均株価9500円~9700円が妥当と判断したのでしょうか。こっから先の上げの勢いは、まさに、原発問題の劇的改善と、政府対応にかかっているのでしょう。
唯一の救いは円安です。輸出企業の本格的回復があれば、日経平均株価へのウェイトが大きい分、上昇機運は高まるでしょう。やはり、以前からのシナリオである、アメリカの利上げを待つことになるのでしょう。そうなると円安に勢いがまします。やはり、ポイントは、アメリカが量的緩和政策を見直す6月以降になるのでしょう。気が付けば、もう2か月後ですよ。
短期トレードでは、なぎ状態が嫌で、少し荒れている方が動きやすいですね。中期トレードでは、今まで述べたシナリオ通りとすると、バイ・アンド・ホールドになりますね。例年のゴールデンウィーク危機がどうなるかが心配です。そこは気を付けましょう。短期で少しずつ動かして、一方では押し目買いで持っているという感じでしょうか。オーソドックスな手法ではありますが、今回は中期スタンスの発想が意外と大きな収益につながるような気がしますね。中期と言っても年内か来年までですよ。