水曜日, 4月 13, 2011

原発問題が日本の危機を増幅させるのか

 震災後の対応いかんによっては、日本自体の管理能力、統治能力が問われ、一気に日本売りとなるやもしれません。外国人は、危機というものに敏感で、原子力発電の放射能漏れに関しては、国外撤去させるぐらいの反応です。このままでは、外国企業が日本に来ないことにもなりますし、貿易においても、日本製品は食料だけでなく、機械部品に至るまで、買ってくれないことも想定されます。事実、そのような動きもみられています。

 チェルノブイリ事故級のレベル7の危険度は、福島原発事故は、核そのものの暴発のチェルノブイリ事故とは全然違いますが、時間の経過とともに被害が拡大し、終息に時間を要することが、チェルノブイリ級ということのようで、ある意味、チェルノブイリよりも厄介ということになります。
 チェルノブイリでは、核施設そのものを、コンクリートで覆っていて、それ自体を閉じ込めています。聞いた話ですが、コンクリート内では、いまだに核分裂が起こっているとかいないとか。でも近隣には人が生活しています。

 東京電力の対応、その事故そのものが天災なのか、避けられなかったのかで、今後の日本への世界の目は異なってきます。海に放射能水を流したことは、今後大問題になりかねません。
 日本という国の安全面での、統治能力での、いざという時の危機管理の面でも、海外の評価が「NO」となると、まさに日本売りとなり、円は暴落していきます。今の株価は外国人頼みですし、海外企業も日本に来て何十年となっていますので、その企業の日本撤退は、厳しい問題になります。

 逆に、原発問題が収束に向かう兆しが見えれば、余震が続いたとしても、マーケットは回復すると思われます。ここに来て、停電もさることながら、原発問題一色となりそうです。

 おっと、中東情勢も大事ですよ...