金曜日, 4月 03, 2009

サミット後の各国首脳の発言に注目です

 金融サミットが閉幕しました。2010年末までの総額5兆ドルに達する各国の財政出動が世界経済を4%押し上げ、大規模な雇用を創出するとの見解を示した共同声明を採択しました。今日の日本のマーケットは上昇、円は100円台をのぞく円安へと向かいました。
 かねてより、今回のサミットで、ドルに変わる基軸通貨に関する話し合いがなされていればドルは上昇すると行ってきましたが、一般の報道では、話し合いの有無はわからないでしょう。ただ、円がドルやユーロに対して安くなっていると言うことは何かが起こったと言うことかもしれません。
 ドルがペーパーマネーと化し、今後の米国債増発によるドル下落を防ぐには、ドルを支える確固たる後ろ盾が必要です。今後の各国首脳陣の通貨に対する発言には注目です。おそらく、今回通貨に対する何らかの確認事項はあったのかもしれません。中国やヨーロッパの首脳陣の発言は注目です。
 国債発行に関して外貨建て国際、いわゆるカーターボンドを発行するのかも注目です。中国や日本に対しての国債引き受けに関してどうなるのでしょうか。
 Co2排出権取引に関しても、何らかの動きがみられるかもしれません。新しい金融の創設と言われているだけに、今後のCo2排出権取引には大注目です。
 今回のサミットから世界の経済の潮目は変わるのでしょうか。円安、日本株高というシナリオは描けるのでしょうか。来週からのマーケットは注目です。