日曜日, 5月 20, 2012

購入派vs賃貸派

マイホームは持つべきか。住宅は購入派、それとも賃貸派?

購入を勧める側、セルサイドのトークはこうです。

家の購入は、当然ながら自分の所有物になります。同じ家にお金をかけるなら、自分のものになる方がいいという考え方です。これはよく言われることです。保険の掛け捨てかどうかにも似ている感じです。この論調がもてはやされるのは、金利が低いからでしょう。

購入派の意見として、保険機能があります。団体信用保険により、ローン負担者が死亡した後でも、遺族は住居負担なしでいられます。

税的メリットの主張は住宅ローン控除です。賃貸ではない効果であると主張しています。

要は、住宅購入を得か損かの概念でしか捉えていないことです。これらの論理に大きく欠如しているのは、長期ライフプランの考え方です。

住宅ローンは、商品先物取引以上にリスクがあるものだと言った人がいます。面白い表現です。

まずは長期であること。何年も先のことなど見えないのに、ローンを組むのは無謀だという意見です。生活環境も、ましてや収入状況も大きく変わっているかもしれないのに、借金を背負うことはあり得ないという考え方です。

次に、金利上昇へのリスクを無視していることです。金利の動向など誰にもわかりません。場合によっては、ずっと金利が上がらないという妄想を抱いているケースもあります。

両者の意見の違いは、マイホームを「点」で捉えるか「線」で捉えるかの違いです。家を購入するということだけで捉えれば、金利が低く、消費税が上がる前の今が得でしょう。

今までのライフプランのように、退職金でローン残高を支払っても、年金で生活できるプランニングが組めなくなった状況で、多額の借金を背負うのはどうなのでしょうか。

購入派と賃貸派、どちらに軍配が上がるのでしょうか...