米商務省が17日発表した2月の住宅着工は年換算で前月比22.2%多い58万3,000戸となり、8カ月ぶりの増加に転じたと報じています。市場関係者の大方の予想は過去最低水準の約45万戸でしたが、予想外に集合住宅の着工が増え、全体の伸び率も1990年1月以来最高となりました。
世界記入不安の引き金となった住宅に関して、住宅着工が増えていることはぷらすのようで、1月の各大手金融機関が黒字だったというのも住宅市場の影響のようです。政府主導で、サブプライムローンの借り換え、借りたときの3年後に大幅に借入金利が上がり、そのため住宅ローンが返せなくなるという人たちの借り換えが進んでいるのも好材料のようです。
先行きを示す着工許可も3.0%増の54万7,000戸だったそうですが、前年同月比では着工は47.3%減、許可も44.2%減と激しく落ち込んではいます。長引く不況で主な住宅指標は軒並み悪化が続いており、1月の新築、中古住宅の販売もそれぞれ前月比10.2%、5.3%減少しているそうです。