カーシェアリングとは、1台の車を数人の利用者で使用するシステムで、車が必要な時だけ短時間使用するもので、利用者にとっては車への費用が抑えられます。新しい都市型の交通システムとしてカーシェアリングが定着することで、「所有」から「利用」へと車の使い方の転換が進みそうです。しかも使用する時間の多様性からレンタルからシェアーへと変わってくるのでしょう。
この車を複数の会員が共同利用する乗り出す「カーシェアリング事業」に 大手企業が相次ぎ参入するようです。駐車場最大手のパーク24はレンタカー大手のマツダレンタカー(広島市)を今月中にも買収、全国約8600カ所に持つ駐車場を活用して同事業に参入すると報じられています。三井物産やオリックスなども同事業を大幅に拡充、5年後には国内で稼働するカーシェア用の車両が1万台規模に膨らむ見通しです。レンタカーが法人や観光客を主な対象にしているのに対し、カーシェアはより安く利用でき、貸し出し拠点が住宅地にも分散するなど利便性が高く、将来は電車やバスなどに次ぐ日常的な交通システムに育つとの見方もあり、今後も新規参入が相次ぎそうです。
ただ、基幹産業である自動車業界とは「カーシェアリング事業」とは微妙な関係です。車が売れないことは、雇用やマーケットに対する影響など、いろんな問題も残るようです。