利上げとは、政策金利の引き上げで、銀行が調達する金利が上がったということです。銀行の資金調達コストが上がると、市場での資金流通が抑制されることになります。0.25%引き上げで、6.06%になります。ただ消費者物価上昇率とのギャップがあり、まだまだ金利引き上げ余地があるとし指摘されています。なにせ、金利の引き上げは、インフレ抑制の手段であり、消費者物価指数の急激な上昇を抑えるために行うからです。
日本のように、景気低迷期から、景気相場への、相場の本来の正常な動きにたどり着くまでは、金利の上昇は株価には好感されます。ここでいう金利は長期金利を指しますが、政策金利が上がることを予想して長期金利は上昇しますので、大きな意味で、金利上昇と株との関係では、政策金利の上昇は、株価に大きな影響を与えます。今の日本では、日銀の金利調整で、景気を操作できる状況にはない状況では、金利上昇は株価上昇の先行指数と言えます。
ところが、金利調整で、景気を調整できるようになったときには、逆に、金利上昇は株価上昇を抑制する働きになります。つまり、金利引き上げにより、株価は下落する傾向にあるといえます。中国市場が冷え込むと、日本の企業も中国との貿易が盛んですから、大きな影響があるといえます。中国の利上げは、上昇機運の世界株式市場にも少なからず影響があるといえます。ただ、日米の相場は強いとなると、影響は最小限にとどまるのかもしれません。
金利と株価の関係、お分かりいただけましたでしょうか。