日経平均株価は大きく下げました。10800円台から10400円台まで、数日で400円も下落しました。ニューヨークも下落し、世界的に株価は下落気味のようです。
確かに、リビアの情勢が悪化することによる中東不安、それに伴う原油価格の高騰により、株価を冷やしているといわれていますが、それまで、調整らし調整がなく、大きなガス抜きとも考えられます。相場は、自力で調整できないところに、外部要因が手伝って、大きくガス抜きできたと、好意的に下落を判断することもできると思います。
昨晩は、ニューヨークで、カダフィ大佐が撃たれたといううわさが流れただけで、それまで1バレル=100ドル超の状態から97ドルまで下げたらしく、少しの情報にも敏感になっているのでしょう。ヒューレットパッカードの下げが足を引っ張ってニューヨークダウは下がりましたが、2月上旬に付けた12000ドルは割り込みません。S&P500も小幅安、ナスダックは逆に上がりました。
日経平均株価も、一目均衡表の雲の上限を割り込みましたが、大きく割り込まなければ、そこが抵抗ラインとなってくれればと思います。テクニカル指標もよくできています。
中東情勢は、まだまだ緊迫状態で、紛争解決が相場回復の条件であるなら、まだまだ下落方向でしょうが、端あり調整と判断すれば、ここは、反転うかがいになります。昨晩のアメリカの失業保険申請枚数も、40万枚という大台を割りこみました。
為替も円高ではありますが、3月末決算に向けての動きとも見られます。5月までの大相場形成は、ここから始まるのではないでしょうか。期待を込めて...