金曜日, 1月 11, 2008

2007年の通過供給量、1.6%増/個人マネー取り込み、外資系大手が攻勢

2007年の通過供給量、1.6%増
 日銀が11日発表した2007年の通貨供給量(マネーサプライ)は、代表的な指標であるM2+CD(現金、要求払い預金、譲渡性預金など)が前の年より 1.6%増え、723兆5,653億円となりましhた。預金金利の上昇を背景に、定期預金などへと資金が流入したことがマネーサプライを押し上げる要因になりました。現金や普通預金などを示すM1は前の年より0.1%減少し、1964年の統計開始以来初めて前年を下回った一方、定期預金などを含む準通貨は3.7% の増加となり、1999年以来8年ぶりにプラスに転じました。2006年にゼロ金利政策が解除されたことなどを受け、預金金利が上昇。日銀では「保有していた現金 を定期預金などに移し替えるケースが増えている」とみています。

個人マネー取り込み、外資系大手が攻勢
 外資系の大手運用会社が日本の個人マネーの取り込みに向けて、営業体制の強化に乗り出しています。JPモルガン・アセット・マネジメントは地方都市にも営 業拠点を設けたり、フィデリティ投信などは営業職員を増やしています。「貯蓄から投資へ」の流れを背景に、外貨建て資産で運用する投資信託などの販売余地はな お大きいと期待しているようです。JPモルガン・アセット・マネジメントは今後、名古屋と福岡に営業拠点を設ける予定で、昨年10月に大阪支店を開設しており、今後も地方銀行から販売支援の ニーズが拡大すると判断したようです。人員も今後の2年間で現在よりも15%多い450人まで増やします。フィデリティも現在450人と、過去2年間で32%増やしまし た。