水曜日, 12月 31, 2008

時価総額が大きく下落

 時価総額とは、企業の価値を表す代表的な指標で、その会社の発行済み株数に評価時点の株価をかけて算出、理論上ではその会社の売却値段になるといわれています。上場企業の総額は、その国の株式市場の規模を示すことになります。
 東京証券取引所ホームページによりますと、2008年11月末時点で、東証一部は約270兆円、二部、マザーズもあわせると合計で約274兆6000億円です。2007年11月の総額は約501兆7700億円ですから、なんと11月末時点での比較では45%も下落したことになります。大納会で、日経平均株価は42%下落ですから、恐ろしい話です。2005年のりそな銀行国有化から株価が年末まで40.2%上昇した分は一気に吹っ飛んだことになります。
 新光総合研究所によれば、世界の主要企業6500社の株式時価総額は22兆ドル(1980兆円)、46%が消えたことになります。2007年3月の世界の企業の時価総額の合計は51兆2250億ドル、1ドル=90円で計算すると、約4610兆円でした。
 下落率ワースト1はロシアで70%以上も下落、アメリカ(ダウ工業株30種)は36.04%、イギリス(FT100種)は33.10%下落しました。新興国ではインド(SENSEX)で53.01%、中国(上海総合)で65.16%も下落、やはり金融不安では、不安定な新興国からお金は逃げていくようです。
 日本における企業別時価総額は、トヨタがNo1の規模で。約10兆円、昨年比下落率は54%、日産自動車は35位で1兆4466億円、下落率はなんと74%にもなります。ちなみに2位はNTTドコモで約8兆円、下落率は7%でした。