木曜日, 1月 01, 2009

日本は人口減、EU、米国は肥大化

 総務省が31日に発表した人口推計によると、2009年を20歳で迎える新成人は前年比2万人減の133万人と、2年連続で過去最少を更新しました(男性:68万人、女性:65万人)。総人口に占める割合も同0.02ポイント減の1.04%で、過去最低でした。丑(うし)年生まれの人口は1082万人(男性:526万人、女性:556万人)。年代では、第1次ベビーブームの1949年生まれが230万人で最も多く、第2次ベビーブームの1973年生まれが201万人で続いています。
 2008年の日本の人口は過去最大の5万1000人の自然減(前年より3万2000人拡大)となりました。死亡数は114万3000人で8年連続で増加し戦後最多を更新したのに対し、出生数は109万2000人で前年比2000人の増加におわりまし。出産可能な年齢の女性も減り続けており、人口減に歯止めはかかりそうにないとのことです。人口動態統計の年間推計で、2年連続で死亡数が出生数を上回るのは戦後初めてのことで、死因はがん(34万3000人)、心臓病(18万4000人)、脳卒中(12万6000人)が上位を占めました。高齢者の死亡が増加しており、「今後、人口減少の傾向が強まっていく可能性が高い」とのことです。
 海外においては、欧州連合(EU)の総人口が2009年中に5億人を突破するのが確実な情勢です。EU統計局がまとめた人口統計では、2009年1月の加盟27カ国の総人口は約4億9970万人となり、総人口は年間で200万人以上のペースで増えており、2009年の早い時期に5億人の巨大市場が誕生することになります。しかし、日本と同様に急速な人口高齢化に直面しており、2035年をピークに減少傾向に入るとみられています。EU加盟国で最も人口が多いのはドイツの約8200万人。フランスの約6400万人、英国の約6200万人などがこれに続きます。欧州単一通貨を採用するユーロ圏(2009年に参加のスロバキアを含む16カ国)の総人口は約3億2900万人で、EU全体の66%を占めています。
 一方、では、米国の人口は約3億200万人(2007年時点の世界銀行調査)、こちらも移民受け入れ政策により、人口は増え続けています。