130時間、約5日半かけて、とうきょうからロンドンに列車で移動するという夢のような構想が、株式新聞1面に載っていました。シベリア鉄道を利用しての弾丸特急は技術的には問題ないとされているそうです。ここで注目されているのが、「日韓海底トンネル」の実現です。総距離230km(海底部分128km)は、青函トンネルの53.85kmを遙かにしのぐ、世界最長の海底トンネルになります。この日韓海底トンネルは、1985年、佐賀県唐津市で地質調査を行っているそうです。
この話は戦前からあって、1940年、大日本帝国が釜山、北京、ハノイ、バンコク、シンガポールの約1万kmを鉄道でつなぐ「大東亜縦貫鉄道計画」があったそうです。昨年10月10日、韓国ソウルで開かれた「日韓ビジネスサミット」の際に、韓国サイドから日本の経団連に重要性を訴えられたとのことです。
実際に英仏海峡トンネルが実現しています。日本企業では川崎重工業がフランス側を担当しています。2007年にはロシア最東部とアメリカのアラスカを結ぶベーリング海峡を結ぶ海底トンネルの計画もありました。これらの長距離鉄道は、主に物資を運ぶのが目的で、石油や天然ガスなどのパイプラインとしての役割が期待されます。アメリカ横断鉄道も、人よりも物資を運ぶものです。
日本では鉄道といえば、JRなどの人の移動手段として考えますが、世界的には、物流の手段として鉄道は位置づけられます。従って、鉄道関連株は、素材株とにたものとしてとらえられ、やはり景気による株価の影響も考えられます。
さてさて、この夢の弾丸特急の行方やいかに...