木曜日, 1月 15, 2009

ザ中国 世界第三位の大国に

 中国国家統計局は14日、2007年の国内総生産(GDP)の名目総額を25兆7306億元(約336兆円)に上方修正し、2007年平均の元ドルレートで換算すると3兆3838億ドルとなり、ドイツを抜いて米国、日本に次ぐ世界3位の経済大国になりました。 2007年のドイツの名目GDPは、年平均のユーロドルレートで換算すると約3兆3200億ドルでした。
 中国経済は足もとでは世界的な景気悪化で急減速しているが、2008年も年9%程度(2007年度は13%)の実質成長率を確保したとみられます。ドイツ連邦統計庁が14日発表した2008年の実質成長率は1.3%にとどまり、名目GDPで中国の2年連続の世界3位が確実なようです。
 世界銀行によると、2007年の名目GDPは米国が約13兆8000億ドル、日本が約4兆4000億ドルで、中国とはまだ差がありますが、米政府の情報機関の予測分析を統括する国家情報評議会(NIC)が2008年11月に発表した報告書は、中国が2015年に日本を、2036年に米国を抜くとの試算を紹介しています。中国が今後20年間に、どの国よりも世界に影響を及ぼす位置にあると指摘しています。
 眠れる獅子のお目覚めか。世界の勢力図が大きく変わってきます。中国に次いで人口の多いインド、発展期待のインドネシアなどの東南アジア、今後は北米、欧州とは異なる第三局アジアの勢いが、消費の側面から、また製造の局面から、さらにはシンガポールや上海、香港を中心に(東京ではないのが残念ですが)金融の側からも増してくる時代が来るのでしょう。いやもうすでに始まっているのかもしれません。