不動産経済研究所が20日発表した、2008年の首都圏のマンション発売戸数は、前年比約28%減の4万3733戸と大幅に落ち込んだようです。5万戸を割り込んだのは、バブル崩壊後の1993年(4万4270戸)以来、15年ぶりだそうです。首都圏の発売戸数の減少は4年連続。資材価格の高騰で、平均価格が2.8%高い4,775万円に上昇し、消費者の購入意欲が急速に冷え込んだようです。平均価格は過去10年間で最も安かった2002年(4,003万円)に比べて2割ほど高く、また、2008年後半から、不動産会社の経営破綻(はたん)が相次いだことも、消費者の買い控えを招いているようです。
販売不振で、不動産会社の在庫は積み上がり、2008年末の在庫数は、2007年末から1664戸増えて1万2427戸に達したそうです。在庫数が1万2000戸台に膨らんだのは、1984年11月以来です。
一方、割引販売競争は激しいようです。マンション販売はディスカウント競争のようです。オリックス不動産や大京は割引キャンペーンを実施。穴吹工務店は、オリックス2軍との契約を打ち切り、そのため、オリックス2軍(ファーム)は「サーパス」といい名前(穴吹工務店のマンションの愛称)を「オリックス」にするそうです。
確かに、あちこちのマンションギャラリーで、割引セールなどの看板がありましたね。でも、今マンション購入は安く買えますが、お給料も増えませんから、慎重に考えてください。