金曜日, 1月 23, 2009

日本の銀行も大変です

 6大銀行グループの2008年4~12月期決算は、株価下落で保有株の減損処理損失が膨らんだほか、融資先企業の経営悪化で不良債権処理損失もかさんみ、最終利益の合計額が前年同期から8割以上減少し、2000億円を下回ったもようです。三菱UFJフィナンシャル・グループは赤字に転落する可能性があり、2009年3月期通期の業績見通しの下方修正も相次ぎそうです。
 6大銀(三菱UFJ、みずほ、三井住友、りそな、住友信託、中央三井)は現在、融資先企業の債務者区分などを最終的に精査中。そのうえで来週以降、2月上旬までに4~12月期決算を公表します。
 実体経済の悪化、次から次へとへっぴょうされる経済指標が悪い物ばかりで、年度末に向けての金融機関やビッグカンパニーの決算報告も芳しくなく、株価には良い材料は見あたらない条状況です。春先は、このようなニュースばかりとなるでしょう。アメリカでも新年度(10~9月)第一・四半期の業績報告もあり、当然、前年比となれば悪くなるであろう各種統計もあり、目に見える数字は良くない物ばかりでしょう。
 ガイトナー新財務長官の強いドル発言とドル安容認姿勢という、相矛盾する立場に苦悩が見られます。当面は円高へと進むようで、日本の株価には痛手のようです。