火曜日, 1月 20, 2009

百貨店がコンビニに負けた

 日本百貨店協会が19日発表した2008年12月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比9.4%の落ち込みとなり、2008年通年の売上高は前年比4.3%減の7兆3013億円と12年連続の前年割れで、8兆円近くの売上高が見込まれるコンビニに初めて逆転されることになりました。特にトヨタ自動車関連の法人需要減速のあおりで名古屋地区が3.2%減、ブランド衣料など高額品の割合が大きい東京地区が10.4%減となるなど、これまで堅調だった地域の不振が目立ったようです。
 商品別では、衣料品やバッグなどの身の回り品、美術・宝飾・貴金属などが軒並み10%以上の落ち込みとなり、消費者が不要不急の支出を控える傾向が鮮明になっています。金融危機後の株安や景気失速を受けた雇用不安に、頼みの年末商戦も直撃され、個人消費の冷え込みに歯止めがかからない状況です。
 消費が冷え込んでいるようです。給与が増えない、収入が下がるという不安から、どうしても財布のひもは固くなるようです。もっと消費を促すような対策が必要です。定額給付金は、その金額からも、消費を促す効果は未知数だと思います。生活必需品の消費税削減など、思い切った対策が必要かと思います。