このブログでも何度かにわたり、イギリス経済が心配だということを書きましたが、イギリスが1991年以来初めて景気後退(リセッション)に突入したと報じられています。23日発表した2008年10~12月期の実質国内総生産(GDP)の速報値は、前期比1.5%減少、前期比ベースで1980年以降最大のマイナス成長となりました。市場予想の、前期比マイナス1.2%、前年比マイナス1.4%を上回ったようです。昨秋に深刻化した金融危機で急激に景気が落ち込み、1980年4~6月期以来の大幅マイナスとなりました。7~9月期(0.6%減)に続く2期連続のマイナス成長突入です。
第4・四半期は、サービスと生産活動がともに大幅に減少。国内の失業増や住宅価格下落に伴う消費減退に、世界的な景気失速による輸出需要の減少が重なり、国内経済の3/4を占めるサービス部門は1.0%減で、1979年以降最大の減少となりました。製造業は4.6%減と軒並みの大幅な落ち込みです。
外国為替市場では英ポンドが急落、対円で一時1ポンド=118円85銭と過去最安値を更新しました。
イギリスの金融機関も、アメリカ同様、ヘッジをきかせた証券化商品に傾注していて、その度合いはアメリカ以上とも言われていました。かなり深刻な状態と言えるでしょう。