金曜日, 3月 16, 2012

自分たちの将来は自分たちの手で...

年金制度に医療制度、扶養者控除や配偶者控除などの税制改革、私たちの生活環境は厳しくなる感じです。セミナーでも「制度依存からの脱却」を訴えてきましたが、一般の方々には、危機感はまだそんなにはないようです。

 目の前の生活が大変という、気持ちに余裕がないこともさることながら、なんとかなるという感覚が強いこともあるようです。年金制度は絶対になくならないとか、保険に入っているから大丈夫という、保険の内容をよくわからない上の確信が目立ちます。

 先日テレビ番組で岡田副総理が出ていました。消費税率引き上げの必要性をうったえていました。議員定数削減や、公務員宿舎廃止などの無駄の削減に関しては、非常に歯切れが悪く、また、新しい年金制度に関しても不透明な回答でした。政治不信がそもそもの将来の生活への不安であることを、政治家自身が全然認識していないことがこの国の不幸なのかもしれません。

 大衆迎合と言われます。ギリシャがデフォルトになったのも、政権が大衆迎合政策をとり続けた結果、公務員数は膨れ上がり、社会保障制度は拡大していきました。長きにわたる自民党政権(自公政権)では、選挙を考えて消費税率引き上げに関しては先送りしてきました。
 なによりも、社会保障制度が破たんしているにもかかわらず、何の対策も取ってこなかった「つけ」が、今表面化している状態です。民主党のせいではないとは言いますが、ほとんどが自民党出身者でもあり、かつての政策責任者もたくさんいます。

 制度依存からの脱却の向こうには「自己責任」「自助努力」です。自分年金作り当言葉も、ペイオフ解禁時にはよく出回りました。自分達の将来は自分たちの手で...という感じですね。