土曜日, 6月 09, 2012

ジェネリック医薬品の普及が急務

ジェネリック医薬品の普及、これは医療制度を支えるためには不可欠な政策と言えます。医療費の削減です。

後発品と呼ばれていた頃は、かなり商品イメージは悪かったです。「ゾロ」「me-too」品とも呼ばれてもいました。先発品の特許が切れたころに、その製法をまねた商品で、開発コストを抑えられますし、今まで売れている商品のコピーですから、市場性も期待できます。

医薬品関係者からは、その製造工程の安全性への疑問から、後発品の処方を拒否する人もいますが、消費者に届く価格に格段の差があり、今の時代は逆に重宝がられる商品でもあります。

薬には薬価という、厚生労働省が定める価格があり、これにより、医療機関は、医療給付費を請求します。ジェネリック医薬品は、その薬価が低いのです。

医療機関側は、実際の仕入れ価格と、国に請求する薬価との差が儲けとなりますので、極力、医薬品卸から、安く買おうとします。先発品は、薬価そのものが高いので、仕入れ価格との差を出しやすいのです。院内処方の医療機関では、儲けを考えると、ジェネリックよりも先発品の方に魅力を感じます。

ただ、患者さん側でも、医療機関によって請求される金額が異なることに気付き始めています。また、国としても、ジェネリック医薬品の普及は、医旅費抑制には急務です。

そこで、医薬分業を進めて、調剤薬局の広い倉庫でジェネリック薬品の在庫を増やしてもらう作戦に出ました。調剤薬局でのジェネリック処方比率によっては、補助を出すという政策をとっています。

欧米諸国に比べて、日本のジェネリック医薬品の普及率は格段に低いです。もちろん、医旅費削減は、ジェネリックの普及だけで改善されるわけではありません。

私たちの生活にもかかわる問題です。


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