火曜日, 4月 07, 2009

米銀に円・ユーロ融通枠 日米欧5中銀 最大29兆円

 日米欧の主要5中央銀行は、金融市場の動揺が再燃する場合に備え、資金供給の連携強化で合意しました。日欧の中銀が米連邦準備理事会(FRB)と資金融通を巡って今年10月末を期限とする新たな通貨交換(スワップ)協定を結び、FRBが米国の金融機関に円やユーロなどドル以外の通貨を円換算で最大29兆円規模で供給できる体制を整えます。世界的な景気後退が顕著となるなか、金融危機の震源地である米国の金融安定化を軸に各国による取り組みを深めるようです。
 今回の合意には日銀、FRB、欧州中央銀行(ECB)のほか、英イングランド銀行、スイス国立銀行が参加。日銀が必要に応じて最大10兆円、ECBも同800億ユーロ(約10兆8000億円)を融通します。日本が外国に対し円の資金を供給できる契約を結ぶのは韓国、中国に次いで3例目で、契約ベースでの供与総額は最大となります。