火曜日, 4月 14, 2009

中国の銀行が世界一に

 中国国有商業銀行最大手の中国工商銀行は、個人や企業による預金残高が3月末時点で8兆9,000億元(約130兆円)に達し、JPモルガン・チェースなど日米欧の大手行を上回り世界最大となったと発表しました。同行によれば、他の金融機関から受け入れた預金を含めた残高は9兆7,825億元(約143兆円)に達するとしています。
 中国工商銀行は、北京に本店を持ち、中国建設銀行、中国銀行、中国農業銀行とともに中国四大商業銀行の一角を占め、中国全土および国外に18,764の支店網を擁し、ATM設置台数は19,026台、従業員数は361,623人に達っします。東京にも支店があります。
 今後の世界経済を牽引すると言われている中国です。2007年の国内総生産(GDP)の名目総額を25兆7,306億元(約336兆円)に上方修正し、2007年平均の元ドルレートで換算すると3兆3,838億ドルとなり、ドイツを抜いて米国、日本に次ぐ世界3位の経済大国に浮上しています。2007年末の中国の外貨準備高は1兆5,300億ドル、日本を抜いて世界一です。
 今回の金融不安の影響を受けた欧米諸国と違い、中国は大きな影響を受けていません。まだまだ経済は成長中です。まさに、世界を牽引する立場と言えます。ドル基軸通貨に対して意見を述べるくらいです。中国の存在は大注目です。