月曜日, 6月 06, 2011

情報の格差

 東北太平洋沖地震による東日本大震災から3ヶ月が経とうとしています。いまだ原発事故は終息せず、東電の責任が追及されそうな状況にあります。原発事故に関して、テレビや新聞でしか情報を得ていない人と、ネットを駆使して積極的に情報を得ている人との間には、3ヶ月の間で、大きな格差となっています。それだけ、通常の情報媒体は、情報発信に制限がされていて、正確な情報を伝えづらい状況にもあるのでしょうか。まさに、「情報の格差」がはっきりとしています。

 マスコミの報道の在り方に問題があることは私も同感です。いまだ、テレビは、多くの人にとっての情報源となっていて、多くの方の思想を作り上げる力を持っています。ニュースは、今までは淡々と事実のみを伝え、その判断は国民一人一人にゆだねられていたものを、コメンターターなる者が登場して、事実に個人的意見を塗りたくり、ニュースキャスターと呼ばれる、国民の代表のような顔をして、実に薄っぺらい辛口コメントをわざと発する状況では、完全に、事実はいろんな解釈が塗られている状況です。

 You Tube やネット上の記事でも、恣意的な掲載は否めません。しかし、圧倒的に、情報量は多く、義憤に駆られての掲載も見受けられます。ブログは意見の発信場所ですが、読む側が自由に判断できます。ブログまで追いかけて情報を取ろうとしている人は、情報入手への意識が高い人なのでしょう。それゆえ、情報を取捨選択できます。テレビは、知ろうとしていない人にも、一方的に情報が発信されます。情報入手の意識が低い人をも巻き込みます。恐ろしいです。

 情報の格差、それは量、質ともにです。私たちが、情報を得る側が、もっと賢くならないと、自分としての意見を持たないとだめですね。意見を人に求める風潮では、政治は良くならないような気がします。
 ここまで書いて、これも私個人の意見ですから、あくまでも参考程度に。あれ、逃げ口上ですかね?ご勘弁を。