月曜日, 4月 16, 2012

現金の預け先は換金性のいい金融商品で

今後の不透明な時代を生き抜くには、いかに家庭内の現金保有率を高めるかがポイントです。つまり、自由になるお金をいかに多く所持するかです。

 自由になるお金とは、何にでも使えるお金で、タンス預金が最もいいのでしょうが、今回の東日本大震災で、金融機関に預けることで、現金の所在を明らかにすることができることがよくわかりました。ここでいう「自由になる」というのは、使い道がないということもそうですが、換金性、すぐに現金として引き出せるということでもあります。

 そうなると、定期預金や保険ではないことになります。もっとも、金利の低いいまは、預入利息が固定される長期の定期預金と保険はもともと不向きです。では換金性の良いものとはどのような金融商品でしょうか。

 まず、元本確保型の商品では普通預金ですね。利息が付かないからいやだと言う意見もありますが、リスクを取らないで資金が増えるはずがありません。そもそも元本確保型で大きな利息が生まれる金融商品はありません。

 元本確保型でない、投資性の商品では株式投資が一番換金性がいいでしょう。市場で取引されているので、いつでも現金化することができます。今のところ、収益に対する税率は10%で、預貯金の20%よりも低いです。投資信託もありますが、こちらは現金化するのに日数がかかるのと、手数料がかかる場合があります。

 外貨投資も換金性はいいです。ただし、外貨定期預金は、途中解約すると預入利息に変更がある場合があります。最もリスクが低いのは、証券会社の「外貨建てMMF」です。これは為替差益が非課税という特徴があります。つまり、1ドル80円で預けて、1ドル90円で日本円に現金化した時の為替差益10円には税金はかかりません。個人投資家にとってはありがたい商品です。

 現金の保管場所はわかりましたが、現金の捻出方法については、いずれお話ししましょう。