水曜日, 5月 16, 2012

退職貧乏父さんですって...

日経新聞に「退職貧乏父さん」という記事がありました。退職後に「こんなはずじゃあなかった」と後悔するそうです。何を後悔するのでしょうか。

 ハッピー退職を阻む5つの落とし穴があるそうです。

 一つ目は、退職金をもらって気が大きくなり、大きな買い物をしたり投資をしたりすることだそうです。確かに、金融機関は退職金と保険金を狙ていますからね。

 二つ目は、妻との関係です。現役時代の妻の不安を軽視した結果の熟年離婚が多いそうです。

 三つ目は、不老所得にあこがれての不動産投資の失敗だそうです。

 四つ目は、子供への投資、海外留学や大学院学費の援助などにより、自分たちの生活がままならなくなっていくことだそうです。過剰の子供への援助があだとなるでしょうか。

 五つ目は、趣味活動に一生懸命になって出費がかさむことだそうです。やたら飲み会が多いとか、お金のかかる遠出などがそうだそうです。

 なるほどという項目もありますが、お父さんは現役時代も退職した後も踏んだり蹴ったりですね。

 二つ目、四つ目はご家庭の事情で、とくに奥様との関係はカウンセラーの範疇でしょうか。でも奥様に三下り半を突き付けられる話は確かに聞きます。不器用ですからと言っている場合ではありませんね。
  子供に過剰な期待を寄せるのもわかる気もします。子供には十分なことをしてあげたいと願うことはありますよね。五つ目は程度ものでしょうが、人間関係上、お付き合いもありますからね。

 一つ目と三つ目は、これはまさにファイナンシャルプランナーの土俵ですね。この文章では、投資自体が悪いというイメージですが、 決してそうではありません。退職金の運用を考えることは問題ありません。

 退職金に限らず、年齢にかかわらず、運用を始めるには準備運動が必要だということです。さすがにいきなりカリスマトレーダーにはなれません。 不動産投資が悪いとも限りませんが、確かに今の投資環境で不動産の選択は難しいことは確かです。

 上記文中にも書きましたが、金融機関が団塊の世代の退職金を狙っていることは確かです。それを何とか投資信託や不動産に振り向けようとしているのです。そのプレゼンテーションに乗ったということでしょう。やったことがないこと、わからないことには慎重にという姿勢は大事です。

 それにしても退職貧乏父さんとは、すごいネーミングですね。