日曜日, 10月 21, 2012

高齢化社会の本質は少子化であること...

 高齢社会は、高齢者(65歳以上)の人口が、総人口の7%以上で落ち着いている社会を言い、高齢化社会とは、7%以上で落ち着かず、さらに増え続けてい る社会の事だそうです。いつの間にか、高齢者人口が、総人口の14%以上の社会を高齢化社会と呼ぶようになりました。さらに、20%超えたら超高齢化社会 と呼ばれるようになりました。

 しかし、日本において問題なのは、高齢者の人口増加ではありません。分母である総人口が増えない、つまりは「少子化」が大きな問題なのです。その結果、高齢者の割合が増えてきたのです。

 日本の平均預金は1000万円を超えていると言われていますが、高齢者が多く現金を持っていて、それが日本全国の平均値を押し上げているのです。中央値 という考え方があって、貯蓄の低い人から多い人に積み上げていって、その数のちょうど真ん中の数字は500万円です。こっちの方がより現実味があります。 若い人は本当に貯蓄額は少ないです。

 高齢者は、それなりにお金を持っているのです。団塊の世代と言われた人たちが高齢者になります。豊かな時代を経て、十分な退職金や年金をもらっている世代です。ある意味で、その前の高度成長期の世代よりも裕福です。

 もちろん、経済的弱者の高齢者もおられます。

 しかhし、証券会社のモニターの前にいるのは高齢者で、シルバーという名前で、金融機関のみならず、あらゆる業態が、シルバー層をターゲットとしています。それは裕福だからです。

 今、潜在的に、あるいは実質的なのかもしれませんが、経済的弱者は若年層なのです。フリーターといい、わけのわからない言葉にしがみついて、努力を拒否している自己責任もありますが、若者の経済的困窮は、結婚を遠ざけ、子育てを敬遠させています。

 また、今の若者は、将来的にも弱者なのです。つまり、年金が支給されないかもしれないのです。将来の生活保護予備軍となりかねません。本当の危険は、若 者が経済的弱者であること、そのことを彼らが意識していないこと、もっと悪いことはそのことに危機感がないことです。実にのんびりとした性格ですね。

 日本の将来は若者が担います。確かに、高齢者対策は必要ですが、さらに、若者の意欲向上、子育て世代の経済的援助(待機児童のゼロ化等)対策が重要です。

 日本の未来を守りましょう!!