水曜日, 9月 22, 2010

円高の恐怖再び!!

 日本時間の今朝、アメリカFRBのバーナンキ議長は追加金融緩和をにおわす発表をしました。さらに、市場に資金供給するというもので、下降気味の株価は、一時持ちこたえましたが、債券価格は上昇、これは金利の下落を意味し、日米金利差が縮小するとの見方からドルが売られ、またまた日本では円高に動いています。
 すごく簡単に、おおざっぱに説明しますが、市場にドルがいっぱいになります。それが金融緩和です。金融市場、ここはお金の貸し借りをするところですから、お金がなければ商売は成り立ちません。金融市場を立て直すために、お金を管理する中央銀行が、どんどんお金の流通を行うと言いました。ドルを調達するコスト(政策金利=ドルを手にする手数料)がほとんどゼロで、需給のバランスから、ドイルは簡単に手に入るので、また、持っていても金利が低いので、ドルが売られ、いまはユーロが買われています。世界的にドル安の状況です。
 オーストラリアでは、米国内でドルを調達し(なにせドルを手にするコストがゼロですから)、ドルよりもはるかに金利が高い豪ドルを買うという感じで、米ドルは豪ドルに対してもドル安になっています。円は世界で日本だけでしか使っていないので、まさに円はローカル通貨なので、円高は日本だけの話で、世界ではドル安になています。
 ドル円に関して、円は安心通貨だから買われるといわれていますが、こんな財政赤字満載の、流通の場が限られる通貨が安心なわけがなくて、日本はデフレで、表面上は同じゼロ金利ですが、デフレ部分を考えると実質金利ではアメリカよりも日本のほうが高いので、金もうけを考えるとドルを売って円を買います。追加金融政策が続けば、ますますドルの価値は下がり円高になります。日本も負けじと、いや、アメリカよりも早く金融緩和すべきでしょう。
 為替介入の効果は1~1.5か月だそうです。追加の介入があるのかないのか。中国が尖閣諸島の問題の報復で、人民元を高く維持し、日本の円高を誘導しているという、何とも恐ろしい話もあります。勘弁してよね。