水曜日, 12月 03, 2008

ビッグ3救済、どうなる?

 雇用統計の発表があります。失業率の悪化はマーケットに多大な影響を及ぼします。アメリカの投資家は、この失業率には神経をとがらせています。労働力はイコールその国の経済を牽引する力です。
失業率は、「失業者÷労働力人口×100」で表します。景気低迷期には発表直後に金融緩和に踏み切ることもあったほど重要な指標です。政治的に利用されることもあるようで、それだけ重要ということなのでしょう。
 いま、アメリカでは自動車業界大手、いわゆる「ビッグ3」と呼ばれる企業の経営責任者への公聴会が話題になっています。GM、フォード、クライスラーです。前回の議会公聴会の時に自家用ジェットで登場し、非難を浴びていました。FRB、日本で言う日銀ですね、ここが直接ビッグ3うぃ救済するかどうかの判断となる彼らの改善策基づいて議会が救済を承認するかどうかが注目です。
 そもそも何で税金を使って一企業を救済するのか。「大きすぎるからつぶせない」の論理なのでしょう。大きすぎるの一つが、もし破綻したら、たくさんの人が職を失うからです。それだけ多くの人を抱えています。
 ビッグ3が抱える雇用者(正規・非正規)は約255万人、米国内雇用者全体比率で1.9%になります。全米自動車労働組合(UAW)が、ビッグ3の従業員などからなるアメリカ、カナダなどの組織で、活動会員約64万人の巨大組織です。
 シティバンクも世界で営業する巨大銀行で、これも大きすぎてつぶせない論理なのでしょうか。今週はこのビッグ3を巡るニュースは注目です。