木曜日, 4月 14, 2011

アメリカ財政赤字を減少させることを宣言

 オバマ大統領は、今後12年で財政赤字4兆ドル(約330兆円)削減すると表明しました。国防費の削減と富裕層への増税が柱のようです。
 具体的には、国防費のさらなる節約と社会保障費の削減などの大幅歳出削減で2兆ドル、財務利払い費の節減で1兆ドル、富裕層の所得税減税廃止で1兆ドル削るとのことです。

 アメリカの財政赤字は、2011年会計年度に、史上最悪の1.6兆ドルに達する見通しです。対国内総生産(GDP)の10.9%になります。オバマ大統領は、対GDP比2.5%にまで財政赤字額を抑えるのを2015年までには実現したいと述べいています。10年後には対GDP比を2.0%近くに引き下げたいとのことです。

 日本の財政赤字は対GDP比200%です。GDPとは、その国が生み出す、財・サービスのことで、いわゆる稼ぐ力ですが、日本の借金は、稼ぐ力の2倍もあるということです。
 アメリカは、対外債務はたくさんあり、諸外国はアメリカの国債を買っています。国債発行ということは、イコール借金ということです。取引可能な米国債は2007年半ばには43億4000万ドルだったが、これまでに9兆1300億ドルに増加したと、ムーディーズが報じています。アメリカ国債の格付けは「AAA」の最高レベルです。

 日本はどうするのでしょうか。日本のリーダーはどこにいるのかわかりませんが、だれが、この国の方向性を見定めてくれるのでしょうか。