水曜日, 9月 12, 2012

年金制度も大変ですが、医療制度がもっと大変...

 年金制度が厳しいと、このブログでも書きました。ある経済ジャーナリストの話では、年金支給財源を、今まで運用してきた株を売って、65歳以上の受給者に支給している状態で、とてもとても、新規保険料だけでは、もうこれからの支給は賄えないとのことです。

 春先の日経平均株価がなかなか上昇しないのは、大きな買い手である年金が動いていないからだと解説されました。それが本当なら恐ろしことですね。

 社会保障は「年金」と「医療」が大きな柱です。年金制度も疲弊していますが、もっと大変なのは医療制度だと聞いています。現状ですでに、皆保険制度維持 は困難という見方もあります。よく考えると、高齢者が増え、医療給付費(患者さん3割負担後の、残りの7割のことで、健康保険制度から直接医療機関に支払 われます)が膨らんでいく一方です。

 ジェネリック医薬品の普及も、日本は立ち遅れています。薬剤にかかる医療給付費も膨大です。

 いまだに積算方式の医療点数計算です。つまり、治療にかかっただけのものすべてを請求できるシステムです。疾患ごとに一定の点数とする方式をとっていません。なぜなら、医者が儲からないからです。

 ずっと以前から、疾患ごとに、かかる費用を決めようという話はありました。積算方式だと、不必要な治療や投薬により、点数をかさ上げすることができま す。患者さんは3割負担ですから、大きな負担感はないですからね。しかし、ずっと、この積算方式をやめようとはしませんでした。

 年金制度よりも医療制度の破綻が先かもしれないと言われています。介護も医療の中に位置します。介護はどれだけ自己負担が必要かわかりません。介護施設に入居するのにも、大きな費用が掛かります。

 まさに、お給料だけでは、蓄えだけでは賄いきれない世の中になってきています。