水曜日, 9月 26, 2012

積立と運用...

 老後に向けて何の準備もしていないから不安と言うのはよくわかります。しかし、焦る必要はありません。今からでも十分準備はできます。老後の準備に、もう遅いということはありません。

 さすがに貯蓄手段ではかなり厳しいかもしれません。貯蓄は、積み上げていくこと積み木と同じですから、積み上げる額と年数で、最終結果が変わってきます。毎月1万円を20年間だと、結果は240万円で、その額は変えようもありませんね。

 これが運用となると話は別です。運用結果で、準備できる額は異なります。

 毎月積立運用だと、運用して大きく殖える可能性もありますが、ある程度の範囲までしか積み上がりません。例えば、毎月1万円の積立運用の場合、複利効果を考えると、毎年1%で運用できたとしたら、20年間で約267万円になりますが、さほどの金額にはなりません。

 500万円と言うまとまった資金を運用する場合、年利2%で20年間だと約743万円になります。1000万円で、年利2%で20年間で運用すると約1486万円になります。

 では、もう少しリスクを取って、株式投資で考えてみると、年利6%、20年間運用だと、500万円で約1504万円、1000万円では約3207万円になります。

 そんなうまい話があるわけないとお思いでしょう。

 教科書では複利効果として、以上のような説明をしますが、毎年、同じだけの年利が稼げるわけではありません。しかし、多くの個人投資家は、もっと高い数字を目標としています。投資顧問業の方の年率目標は20%です。

 年齢が上がれば上がるほど、投資は避けるべきと言われますが、老後資金準備期間が短いほど、運用手段を使うしかないのです。老後資金を準備しなくていいと言うのであれば話は別です。積立の手段ではとても間に合わないでしょう。

 だったら、勉強して、運用の精度を上げることに力を注ぐことが重要です。発想の転換ですね。老後資金準備で、リスクを取らない方法は積立しかありません。それで老後資金が準備できれば、リスクを取る必要はありませんね。