日曜日, 9月 16, 2012

ライフプランは変化します...

 常識は非常識である。つまり、常識と非常識との壁は人が作るものです。常識は多数決の結果なのかもしれませんね。 それゆえ、常識が必ずしも正しいとは限りません。

 今までこうだったから、これからもこうでなければならないということは、まったくありません。ライフプランは、生き物です。時代に応じて変化するもので す。また、人それぞれで、ライフプランは変わります。それゆえ、ライフプランに王道はなく、どれ一つとして、人と一緒と言うものはありません。

 日本人は横並びが大好きです。突出することを極端に嫌います。自分を世の中の常識の枠の中に収めようとします。人と違ったライフプランでも一向に構わないのですがね。

 今までの常識と思われていたこと、今までに人が行ってきたことで、もう今は通用しないことをいくつか挙げてみましょう。

 まずは生命保険です。死亡保障がその働きにもかかわらず、貯蓄機能を前面に出すセールスがはやり、財テク商品となっていますが、これは今では全く通用しません。

 かつてのように、6~7%の予定利率があった時は良かったです。「72の法則」に当てはめると、「72÷6=12」つまり、12年で、預けた資産は2倍 になります。養老保険のような満期金がある保険は、12年待てば、2倍になってお金が戻ってきました。今の予定利率は1%ちょっとです。2倍になるのに、 72年以上もかかります。

 子供が生まれたら学資保険と言う考えも見直しです。間違いではないですが、お金が効率的に運用されていません。毎月1万円ずつ払っても、払った金額の全 額が戻ってくるわけではありません。かつては、支払保険料以上のお金を手にしていましたが、運用環境の悪さから、今は無理です。だったら。子供のために、 毎月銀行や郵便局に預けていた方がましですね。

 人生、家を建てなきゃ男じゃないという考えは危険です。今はゼロ金利で、ローン返済金利は低いですが、これから金利は上昇することは間違いありません。 それに、今の働いている会社がどうなるかわからない、自分の給料はずっと貰い続けられる保証はない。給料は下がるかもしれない。介護状態になってもローン は支払わなければなりません。免除制度はありません。そんな不安定な未来に向けて、35年もの長いローンを組むこと自体が冒険です。

 退職金が老後の生活費の一部となり、年金は、逃げ水のごとく、遠ざかっていく時代です。退職金制度も見直されるかもしれません。退職所得控除の見直しも 検討されています。退職金でもらう方が税制上有利と言うことは無くなるかもしれません。退職金の前払いを行う会社も出てきています。毎月の給料に上乗せし て、退職時の一時支給をなくすのです。

 介護施設に入るのも、入所時に一時金を支払い、毎月負担も発生します。在宅介護も、サービスに応じて、持ち出しはあります。医療を受けるのにもお金はいります。消費税は、若者もお年寄りも平等に負担します。

 お金を持っている人だけが勝ち組と呼ばれる生き方ができる世の中になっています。お金がすべてとは言いません。お金よりも大事なものはたくさんあります。でも、お金がなければ生活に困ります。お金は必要です。それは現金です。いつでも自由に使える現金が必要なのです。

 あ~あ、大変ですね。