木曜日, 12月 08, 2011

マッチング拠出で老後資産を

確定拠出年金の本の増刷に当たり、直近の改正内容を書き加えた原稿を昨晩送りました。おかげさまで4刷りになります。ありがたいです。  改正の目玉は、企業型年金を65歳まで継続できることと、従業員が自分のお金を制度に投入する「マッチング拠出」が可能になることです。  確定拠出年金は、従業員が、自らの老後の資金を、自分の運用で作るという制度で、好むと好まざるとにかかわらず、従業員はマーケットに参加することになります。制度の中心は投資信託ですから、株式市場に資金が流入する大きなパワーとなるのが確定拠出年金制度です。海外勢や政府を含め、この制度の普及に力を入れているのも、株式市場の活性化が目的です。  1995年からの「強いアメリカ」を支えていたのも401kです。マッチング拠出で、どこまで制度が普及するかはわかりませんが、注目される制度ではあります。  制度から強引に株式市場を活性化するのであれば、TPP協議参加のニュースや401kの拡大はマーケットを刺激するでしょう。そんな話を来週の土曜日に行います。よろしければご参加ください。 → http://www.anshinlife-c.com    老後をいろいろ考える記事も書きました。10年後はどうなっているのか。そもそも10年後の社会はどうなっているのかを考えると複雑ですね。まさに TPP参加となれば、10年後は関税の全撤廃です。労働環境も、その様相も大きく変わっているでしょう。医療制度はどうなっているのでしょうかね。  かつては老後がイメージしやすかったのです。収入曲線も、棺桶に入るまで、その先のお墓を作るところまで見えていました。今は、一寸先も見えませんね。