月曜日, 12月 19, 2011

一昨日の土曜日、東京で「TPP」についてのセミナーをしました。解説を含め、今報道されていることや、すでに参加している国の、参加後の事情も含めてお話ししました。  「TPP」の基本は大きく二つのキーワードがあります。一つは、日本における「規制緩和」であり、もう一つは、米国の「世界戦略」です。賛成派は、この「規制緩和」における市場の拡大を強調しています。反対派は、米国の「世界戦略」に日本が利用されるということを強調しています。どちらも正しいように感じますが、いずれにしても「もろ刃の剣」なのでしょうね。  ただいえることは、「TPP」の本質は、マスコミがことさら取り上げている「工業品vs農業品」ではなく、関税の撤廃だけが重要ではないということですね。経済障壁の撤廃がポイントです。それは貿易に関する「もの」の動きだけではなく、サービスや人の動きを妨げる規制の緩和がポイントです。労働力がフラットになると、日本の企業はどうなるのでしょうか。  65歳までの定年延長で、若者は雇用機会が奪われると微妙な反応でしたが、世界からの労働力流入はその比ではありません。「TPP」参加は既定路線なのでしょう。これからのライフプランが大きく変わることはもう避けられないようです。