土曜日, 1月 07, 2012

事故施金の本当の意味を知る時代に

社会保障と税の一体化のもと、増税が進んでいます。本丸である消費税率引き上げは、民主党だけでなく、たとえ政権交代しても引き継ぎ事項となるようになりました。つまり、どの政権であっても、消費税率引き上げは避けられないという状況になっています。  社会保障の側面では、当然、保障内容の縮小が考えられます。特に医療分野はかなり厳しいです。今すでに、健康保険制度は成り立っていないでしょう。健康保険財政は破たん状況です。高齢者への負担は増すばかりで、高齢者の自己負担を増やすだけではとても間に合わないでしょう。制度そのものが成り立たない状況のようです。  それは、皆保険制度の行き詰まりを招きます。健康保険制度の枠から出す項目が必要です。薬剤の全額自己負担はそういう中から出てきた発想だと思います。当然外圧と言う側面もあるのでしょうが、ずっと社会保障制度を放置してきたツケが、やはり弱者の負担としてのしかかるようになるのです。  税収アップだけでは制度維持は不可能です。自己責任と言う言葉が一般に普及してずいぶん経ちます。ペイオフ解禁の時に、登場してきた言葉ですが、それがいよいよ今年後半から実際に体感することになるのでしょう。本当の意味での自己責任とは何か。それが問われる時代に、いよいよ本格的になってきました。