金曜日, 3月 04, 2011

今の世界経済の不安は中東紛争だけなのか

 今週のマーケットは、まさにエレベーター状態でしたね。その下人は、表面上は原油か過去の高騰のようで、その原因は、中東紛争のようです。もし、そうであるなら、中東紛争が解決しない限り、原油価格の展望が不透明であることは変わらないのですが、株価は、大きく下げた分は回復、為替も、経済不安による円買いが、円安方向に。中東紛争が原因でマーケットが荒れているのであれば、ちょっと説明がつかないですよね。

 マーケット関係者やジャーナリストのブログや発信ツールを読んでいると「折り込み済み」という表現があります。中東紛争が織り込み済みとはどういうことなのでしょうか。今は地中海沿岸の諸国での紛争で、サウジアラビアへの波及を恐れ、スエズ運河封鎖となれば、世界経済にどれだけの影響があるかわからない人かかわらず、「織り込み済み」なのでしょうか。確かに、リビア情勢が緩和されているとの報道もあります。

 もっとも、アメリカなどの経済指標がずっと良かったこともありますが、中東紛争と経済指標の改善が相殺されたということなのでしょうか。

 そもそも、中東紛争は起こるべくして起こり、原油価格の高騰は、予想されてたもの、あるいはそれにより十分儲けたと判断するのか。何せ、アメリカの代表的産業は金融ですからね。それはイギリスも同じですね。
 金融産業は、雇用の回復にはあまり寄与しませんが、アメリカ経済には大きな影響がありますからね。

 だとすると、もう一方でいわれていた調整局面であったとすると、外部要因がきっかけで、元々の調整のきっかけとなっただけで、ここからは、大きく反発すると判断されるのでしょうか。為替が円安方向に動いていますからね。

 今日の夜は、アメリカのビッグイベント、雇用統計発表です。