土曜日, 1月 24, 2009

一般企業に公的資金、政府が注入制度 

 政府は23日、銀行だけでなく、一般企業にも公的資金を使って資本注入する制度を創設する方針を固めました。世界同時不況による一時的な業績不振で赤字に陥った企業などを国が信用補完し、再生を促す狙いで、2008年度中に数千億円規模の枠を確保するそうです。与党内には保険会社や証券会社も対象に含めるべきだとの議論があり、2009年度を含め注入規模は最大で数兆円に達する可能性があります。米欧に続き、日本でも公的資金を活用した安全網を大幅に拡充し、経済の安定化につなげる方針です。世界各国、もう何でもありの政策です。
 政府は日本政策投資銀行を通じ、企業に資金を資本注入します。元手となる資金は政府系金融機関の日本政策金融公庫(日本公庫)が政府から借り入れたり、政府保証を受けて市場から調達したりします。これまで銀行や信用金庫などに公的資金を資本注入する仕組みはありましたが、一般企業にはありませんでした。逆を言えば、それだけ深刻だということです。