土曜日, 10月 02, 2010

投資は景気がよくなってから行うものではない

 投資の目的は「儲ける」ことです。勉強のために投資を行うというのはナンセンスです。強く儲けることを考えない限り、投資じゃらは何も学べません。経済を学ぶなら、何も投資をしなくても学べます。
 「儲ける」ことを真剣に考えるために、マーケットと向き合い、マーケットの特性を知ろうとし、人の投資手法を学ぼうとするのです。
 投資が「儲ける」ことなら、一般の「買い」ポジションで投資をするなら、当然安値で買って高値で売るのが定石です。相場が底になっているとき買いたいものです。ところが、投資マインドが冷え来ているというマスコミ報道から、投資を控えるのが常です。「安値で買って高値で売る」という立場では、人が投資をしない状況こそ、逆に投資のチャンスととらえるのでしょう。
 もっとも、FX投資で果敢にドル買いに挑んでいるのは個人投資家です。機関投資家を含め、ほとんどの投資家が売りポジションである中で、個人投資家だけは買いポジションに挑戦しています。証拠金取引では、ロスカットがあるので、なかなか長期のポジションは取りづらいのですが、それでも個人投資家は、かなり勇気があります。円高の水準がある程度で止ているのも、この個人投資家の勇気のおかげなのでしょうか。
 株式では日経平均株価指数ごとを買う「ETF」という商品を、来年あたりで利益確定する感じで保有するのはいかがでしょうか。外貨建てMMFで、ドルを買うのもよいでしょう。ロスカットがないですからね。
 外国人投資家は、景気を見て投資は行なわない、重要なのは金利の上昇だと聞いたことがあります。つまり、金利は株価に先行するので、金利上昇を株の買いタイミングと考えるのです。より安値で買う知恵であり経験則でもあります。最も経済の流れがそうなっているのでしょう。
 ここでの金利は、すべて長期金利です。何の注釈も無く「金利」と表現した場合は長期金利をさます。世界的にドル安状況で、アメリカの長期金利は上昇し始めています。
 長期金利の特徴は教科書通りでは「短期金利の上昇、景気の回復を先取りして上がる」と説明されています。つまり、投資において長期金利は重要であるということで、金利上昇が確実視されれば株は買いということになります。
 投資は景気が良くなってから行うものではありません。