火曜日, 10月 26, 2010

日本は大丈夫です

 世界的に自国都合主義は止められなかったようです。貿易種子を対GDP4%範囲に収めるという目標数値提示もできないまま、各国の思惑重視で、通貨安競争に歯止めをかけることはできませんでした。
 アメリカの11月初旬のFOMCで発表されるであろう追加金融緩和政策は、事実上のドル安政策で、ガイトナー財務長官の「強いドル」発言は、世界への配慮的な表面的な話だったのでしょう。
 このままでは、日本円だけが独歩高になり続けるという懸念があるようですが、「円高=悪」という構図は、まさにマスコミが報道しやすいもので、必ずしも円高は災いという概念はおかしいのではないでしょうか。
 もちろん、日経平均株価は輸出企業のバロメーターのようなものですが、円高の今こそ、円高メリットで、日本が海外と行えることがあるのではないでしょうか。
 ます、日本は加工貿易です。原材料の輸入に関しては、円高は歓迎です。日本は世界でも、トップのサービス業の国です。日本のトップ企業は、ITを含めサービス業が占めています。「モノづくりの国ニッポン」というのは、元気のない日本へのメッセージにすぎず、郷愁の香りすら感じます。
 かつて、1ドル=79.75円まで円高は進みましたが、当たり前の話ですが、その後は大きく円安にふれました。いったん最高値を試すタイミングはあるにしても、そこから先は円安になります。
 あるテレビ番組で、元ソニーのCEOであった出井伸之氏が「日本はまったく心配ない、景気はこれから飛躍的によくなる」なる発言をして、司会者が言葉が出ずに困惑し、番組が止まっている感じがありました。番組的には「これから日本はまだまだ危ない」というほうがすすめやすかったのでしょうかね。
 大丈夫、日本は大丈夫です。