金曜日, 10月 15, 2010

アメリカ雇用統計は悪かったようです。雇用統計って重要?

アメリカ労働省が14日発表した、9日に終わった1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から1万3000件増加して46万2000件。前週は44万9000件(速報値は44万5000件)に修正されました。市場予想よりも申請枚数は増えていて、前週よりも悪化、ということは、雇用環境は改善されていないとの判断になります。
雇用ですから、働く人の数ですよね。働く人が多いということはそれだけ民は潤っているということになります。働いているから、多い少ないはあっても、給料はもらえるわけですから、消費にも良い影響があり、ひいては生産側もよくなります。財が増えサービスが増えれば、その分、税収が上がるということになります。つまり、経済の循環、国の税収にとって、最も重要なのは「人」であるということになります。
 かつて産業革命がありました。歴史の教科書で習いましたね。生産工程のイノベーション(革命)ですね。家内制手工業からの脱却です。人がいらなくなりました。労働機会が奪われれば暴動がおこります。経済は縮小します。人民の懐が温かくない限り、ものは買わないし、せっかくの生産機械も働けなくなります。その後は歴史が証明している通り、絶対主義にはいり、世界大戦へとつながります。市場の拡大のために他国に侵略です。閉鎖的経済圏を作り、自国都合主義がはびこり、植民地を求めて侵略する国も出てきます。豊臣秀吉が、臣下に土地を与えるために朝鮮出兵したようなものです。第二次世界大戦の始まりでした。大戦前は、世界的に通貨安にもなっていました。今と同じです。
 よく「ヒト」「モノ」「カネ」って言葉耳にするでしょう。「ヒト」は大事です。つまり、人の動き、雇用環境は、経済に多大な影響を及ぼします。雇用関係の統計が発表されるときは、マーケットは大きく反応するわけです。
 それでもニューヨークダウは、再び11000ドルを回復しました。